ESDは
Education for Sustainable Development
『持続可能な開発のための教育』
と訳されています。

文部科学省では、
現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより
それらの課題解決に繋がる新たな価値観や行動を生み出すこと。
そして
それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動を意味しているとしています。

ESDの目標

1.すべての人が質の高い教育の恩恵を享受すること

2.持続可能な開発のために求められる原則や価値観及び行動が、あらゆる教育や学びの場に取り組まれること。

3.環境や経済、社会の面において持続可能な将来が実現できるような価値観と行動の変革をもたらすこと。

ESDの実施の観点

1.人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと

2.他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、
「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと。

ESDを実施するにあたり『育みたい力』

1.持続可能な開発に関する価値観
(人間の尊重、多様性の尊重、非排他性、機会均等、環境の尊重等)

2.体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的かつ総合的なものの見方)

3.代替案の思考力(批判力)

4.データや情報の分析能力

5.コミュニケーション能力

6.リーダーシップの向上

教え方や学び方

1.「関心の喚起 → 理解の深化 → 参加する態度や問題解決能力の育成」を通じて
「具体的な行動」を促すという一連の流れの中に位置付けること。

2.単に知識の伝達にとどまらず、体験、体感を重視して、
探求や実践を重視する参加型アプローチをとること。

3.活動の場で学習者の自発的な行動を上手に引き出すこと。

ESDの実施と児童生徒の生きる力は共通する部分がありますので、
しっかりとESDの内容を理解するようにして下さい。