[ケース]
保護者会で担任する児童の保護者から
「先生が嫌だ!」と言っていると訴え、
「このままだと先生が嫌いで、不登校になるかもしれません」
と保護者から強く言われた。

学習コーチより

保護者会は子供たちの学校での様子を伝えることはもちろん、
教師と保護者、保護者同士のコミュニケーションの場でもあります。
そのような場でのこの発言について、
保護者にはよほどの思いがあるのだと考えられます。

「嫌いだ」

と言われてよい気持ちはしませんが、
感情的にならずに
「今は保護者会ですので、この後、お時間を作っていただけないでしょうか」
と提案しましょう。
話し合いは一人で対応せずに、
第三者が入ることで、お互いに感情的にならず、
冷静な話し合いができるので
学年主任などに入ってもらうことをおすすめします。

この問題については、多面的に見えてくるので
第三者が入ることで、多様な解決の糸口が見えてきます。

話し合いで大切なことは
「あなたが嫌われている理由」ではなく、
「子どもが不登校にならないこと」です。

話し合いでは記録に残し、
管理職へ伝えます。

今回の対応で、感情的になり「一生懸命、教育活動を行っています」と弁明したところで、
保護者からの信頼は回復しません。

よって
この問題を保護者は一緒に解決していきたい表れだと受け取るべきです。

直接、担任に気持ちをぶつけることは
少なからず、期待をしているからです。

保護者との話し合いでは、耳が痛い内容もあると思いますが、
真摯に受け止めて、

「私の言動が、お子さんにつらい思いをさせていたのですね。申し訳ありません。今後は言動に注意を払っていきます。」

と素直に謝罪するなど、
自分の非を直すことに努めるべきです。

保護者が求めているのは
自分の子どもが先生を慕うことです。
これまで以上に温かく、
一人ひとりを大切にした学級経営に努めます。
そして
時折、保護者に子どもの頑張りや成長を伝えていくことで、
教師側の誠意と人柄が伝わります。