[面接質問]
家庭訪問をすることになりました。どのような準備をし、どんな点に注意して訪問したらよいのでしょうか。

学習コーチより

(1) 訪問の目的の明確化
家庭訪問は、児童生徒の家庭環境や家庭生活など直接保護者を通して知り、学校における指導に役立てるとともに、保護者との相互理解や信頼関係を深め、あわせて具体的な指導について理解と協力を求めるためのものです。
学校では、ある期間全校一斉に行ったり、その他必要に応じて行われたりすることもあります。いずれの場合でも、訪問して実際に見聞きしなければ分からないことなどを把握するとともに、保護者の子供への接し方や育て方、期待などについてよく聞き、指導に生かすことが必要です。

(2) 訪問に当たっての留意点

① 学校の基本的な方針に沿って計画的に実施する。

② 事前に訪問の方針・目的などを文書などで保護者に知らせ、訪問日時の了承を得る。

③ 湯茶等の接待は不要である旨を事前に連絡しておく。

④ 指導要録や個人調査票などに目を通し、訪問時における聞き取りの要点を整理しておく。

⑤ 訪問時間は、始まりと終わりの時間を守り、なるべく短くし、それぞれの家庭によ
児童生徒の家庭生活を軽率に批判することは慎み、また、他の家庭との比較をしないようにする。

⑦ 家庭訪問によって知り得た事項は慎重に取り扱い、守秘義務(地公法第34条)に留意する。また、インターネット上の無料地図情報サービス等を活用したことにより、個人情報等が閲覧可能な状態となってしまうことのないよう、訪問に関わる情報管理にも、細心の配慮をする。

⑧ 保護者に違和感を与えるような服装での訪問は避ける。

⑨ 問題行動に関わる場合は、複数で訪問し、核心に触れるような話の切り出しには注意をし、感情的にならないように配慮しながら話し合いをする。

⑩ 校長、教頭の旅行命令を受けてから家庭訪問に行くようにする。
保護者からの質問に対して、即答できないことについては、調べたり、学年主任などに聞いたりして、終了後速やかに回答するようにします。また、訪問時の感想や家庭に対する一般的な要望を学級通信などを通じて知らせることも、保護者との連携を更に強める一助になるでしょう。