[場面指導]
児童生徒が学校のきまりに違反したとき、個々の教師の指導方法や指導内容に差が見られるため、いざ自分が指導するというとき、戸惑うことがあります。生徒指導を進めていくには共通理解・共通実践が大切と聞いていますが、指導上どのようなことに留意したらよいのでしょうか。

学習コーチより

(1) 全教職員が歩調をそろえて進める効果的な生徒指導

個々の教師が、それぞれの基準で異なる指導をしていては、効果的な生徒指導を行うことは難しいでしょう。学校のきまりを守らせる指導であっても、問題行動への対応の仕方であっても、学校全体が具体的な指導のよりどころとなる一つの方針に従って指導する、つまり全校一致の体制で臨まなければ、学校の中が混乱してしまいます。いかなる事情があろうと、全教職員の共通理解のもとに、歩調をそろえて指導に当たることは、生徒指導の原則です。このため、各学校では、具体的な対応マニュアル等を作成し、取り組んでいます。

(2) 指導上の留意点

しかし現実には、教師によって指導方法や指導内容に差がある場合が見られます。そうした中で生徒指導を進めるのはなかなか大変ですが、生徒指導を取り組む上での留意点をいくつか挙げてみます。

ア 校内に指導の不一致が見られるときは自分だけの考えではなく、学年主任や生徒指導主任に相談したり、管理職から指導を受けたりして取り組むようにします。

イ 指導する上で迷いが生じたときは、自分だけの考えではなく、学年主任や生徒指導主任に相談します。例えば直面している身近な問題事例について、どのような指導が適切か他の人の意見を聞くなどして、共通理解に基づく指導の姿勢を明らかにします。

ウ 指導の不一致で一番被害を受けるのは、児童生徒です。指導の不一致により児童生徒の信頼を損なうことは絶対にあってはならないことです。

エ 児童生徒が遅刻を繰り返すような場合、本人にただ注意を促すだけの指導に終わらせず、遅刻をせざるを得ない理由や原因について、児童生徒の側から把握し、改善策を共に考えようとする姿勢を教師自ら示します。また、確かな指導体制により、教師の役割分担を明確にした指導を進めます。

オ 個々の教師が指導する場合と、共同で指導する場合をはっきり区別します。全教職員で指導する場合には、共通実践できるよう、共通理解を図っておきます。具体的には

① 全員が意見を出し合い、互いに傾聴し、指導の手立てを見出すことです。

② 協議を通して、全員が同一歩調で指導できる方法を見出すことです。

③ 決定した事項については、個人的に反対でも、全員が実行することです。