[面接質問]
朝の会・帰りの会(高校はSHR)は時間が短いため、どうしても連絡や担任からの注意など事務的になりがちです。もっと効果的に活用して、児童生徒を生かす学級活動にしていくには、どんな点に注意して指導しますか。

学習コーチより

毎朝、どの児童生徒も、今日一日に期待をもって登校してきます。そして児童生徒同士の出会い、学級担任と児童生徒との一日の出会いが朝の会です。気持ちのよいスタートが切れるよう心掛けましょう。帰りの会は、児童生徒が一日の授業を終えた安堵感の中で、その日の反省や連絡などを行う時間です。一人一人の心の安定を図り、明日への希望につなげていく配慮が大切です。このようなことから、朝や帰りの会は短時間ですが、学級経営や学級活動、児童生徒を生かす係活動を考える上からも大事な時間です。運営に当たっては、児童生徒の実態を考えて、ねらいを明らかにし、活動を継続することによって、生活の習慣化が図られるようにしたいものです。

(1) 指導事例
朝や帰りの会で、プログラム化が必要な主要項目を次に挙げます。
【朝の会】
・ 挨拶
・ 出席確認と健康観察
・ 連絡(今日の予定は忘れずに)
・ 生き生きとした一日の出発を促す話

【帰りの会】
・ 一日の反省
・ 連絡(明日の準備)
・ 心のこもった話
・ 挨拶

他に時間の許す限り、
次のような内容を組み込んでみましょう。

・「本の紹介や感想」など、テーマを決めた一分間スピーチ
・ クラスの歌や今週の歌(今月の歌)
・ スポットニュースなど

なお、
児童生徒の発表などには、
励ましの言葉を添え評価することが大切です。

(2) 指導のポイント

① 出席確認と健康観察は、必ず学級担任が一人一人の顔を見ながら呼名をし、表情や顔色、返事の声等に気を配る。

② 常に新鮮な企画をして、マンネリズムに陥らないようにする。

③ 司会などはできるだけ児童生徒が行い、普段発言の少ない児童生徒にも発言の場を与えるようにする。

④ 学級(ホームルーム)活動との関連を図りながら運営を進める。