教育論作文
[課題]
あなたのクラスに発達障害傾向の子供がいた場合、どのような学級経営を行っていきたいと思いますか。具体的に述べなさい。(800字程度 ※受験地によって字数変更)

学習コーチより

発達障害と診断される児童生徒は全国に7万人以上います。そのうち約7%が通常学級に在籍しています。そこで、教員は「特別支援教育」の理念や考えを正しく理解して、障害の程度を考慮した学級経営を進める必要があります。

本問の根底にあるのは
「障害のある児童生徒一人ひとりへの教育的ニーズ」に応じた教育を進めることです。
(中教審答申「特別支援教育を推進するための生徒の在り方について」等)

論文を作成する上で、以下を柱としておさえて下さい。

1.発達障害のうち、LD・ADHD・高機能自閉症・アスペルガー症の傾向を掴む。【障害に対する正確な理解

2.学習活動を含め具体的にどのような対応をしていくか。【障害に応じた支援

(1)スキナーのスモールステップ理論とフィードバック理論の活用

(2)成功体験を積む環境を提供
※教員が児童生徒へ褒める認める行為→”受容”と”共感”

(3)学級が支持的風土である

(4)養護教諭や特別支援教育コーディネーターなどの専門家(外部など)と連携

(5)家庭との連携および指導の一貫性

が柱になってきます。

序論では
生徒の発達障害への正しい理解をし、向き合っていくために次の2点を実践していく。
として本論に繋げます。

本論では
「個別の支援計画を立てて支援する」
「クラス内を支持的風土にする」
という2本を立てます。

結論では
「受容と共感」の気持ちを忘れず、生徒の持っている可能性を引き伸ばすために日々研究と修養に努める。

という流れになっていくと良いと思います。

なお、試験官は内容として以下を見ています。

1.障害に対する理解
2.障害に応じた支援(+クラスの障害への理解と指示、支援する雰囲気づくり)
3.専門家や家庭との連携

なお、本論の軸づくりに「支持的風土」という教育用語はオススメです。
志望動機や面接対応でも使用できます。

WEB講座「教採SELECT100」での対応箇所

第62回特別支援教育…定義
第63回特別支援教育…教育課程
第64回特別支援教育…特別支援教育の指導形態
第65回特別支援教育…その他

第46回論文…執筆のテクニック
第47回論文…課題の要点整理